沖縄ウェディング プロデュース 「Love Baile(ラブバイレ)」

美言葉 10 「沈黙博物館」「最後の証人」

2011.01.25

気付いたら2冊とも女流作家の作品

 最近読んだ、小川洋子「沈黙博物館」と柚月裕子「最後の証人」。

 「沈黙博物館」は実は何度も途中で止まりながら、約2週間くらいかけて読んだ本。最初の始まりは、やわらかいきれいな雰囲気で始まるのですが、どう表現していいかわからない気持ち悪さと、きれいの裏に見え隠れする不気味な気色悪さを感じる本でした。日本を舞台にしているのかよく分かりませんが、現代なのか現実なのかもはっきりしません。他人の死後、その人を一番端的に表す「形見」を盗んできて、それを展示する博物館をつくるというストーリー。博物館をつくることに並々ならぬ熱意をもつ気味の悪い老婆と、その養女、家に雇われている庭師と家政婦、そして博物館をつくるために雇われた博物館技師を中心に、「形見」の窃盗と、それに交差して起こる「爆弾事件」と、「連続猟奇殺人事件」。犯人はあっさり分かるのですが、なぜそうなったのか、それがどう話に必要なのか、どうも納得できない、よく分からない物語でした。

 「最後の証人」は、なんとなく手にとって読み始めたら、法廷ミステリーでさらさらっと読める作品でした。7年前に一人息子を事故で亡くした夫婦を軸に、その犯人への復讐のために犯す殺人事件。途中まで誰が被害者で誰が被告人なのか分からない書き方で、続きが気になり、思わず最後まで読んでしまうという書き口でした。ラストは、納得かな、という感じでした。弁護士の周りのみんなが水面を見ているときに、深海をじっと見つめるような深さがあるという設定は、共感が持てました。ドラマ化とか出来そうな小説でした。

 寒い冬に、読書などいかがでしょうか。

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